HG 1/144 ガンダムマルコシアス 製作レビュー 素組み、スミ入れ、つや消しのみ
今回製作するのは2020年3月7日発売のバンダイさんの新商品、
一応製作レビューを名乗っているので、今後は新商品にも手を出そうと思います。
この機体は機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズに登場しないモビルスーツです!オルフェンズのガンプラなんですが、登場はしないんです!オルフェンズの世界では約300年前に厄祭戦と呼ばれる遥か昔のモビルアーマーとの戦争があり、モビルアーマー殲滅用にガンダムが使われました。ガンダムは共通のガンダムフレームで出来たモビルスーツであり、厄祭戦にはガンダムは72機投入されました。ガンダムの活躍でモビルアーマーを鎮圧し厄祭戦を終結させたガンダム達ですが、現在ギャラルホルンが確認できているガンダムは全72機中の26機であり、それ以外は消息不明ということになるそうです。このマルコシアスはその確認が取れていない側のガンダムであり、幻の機体という位置付けだそうです。ギャラルホルンが知らないだけでどこかにはいるかもしれないし、もしかしたらモビルアーマーにやられたかもしれないし、いずれ出る噂のオルフェンズのアプリに出るかもしれないし、というように色々妄想が捗りそうなガンダムですね。まあギャラルホルンが知らないだけで、CGSの中で動力源になっていたバルバトスや、火星を掘り起こしたらひょっこり発掘されたフラウロス(流星号)もいるのでこのマルコシアスもどこかで元気にやっているかもしれませんね。なのでマルコシアスについては全くの無知なので、説明書や箱の説明文だけが頼りです。この説明書を読むのが楽しいので、バンダイさんもっとやってくれ!一時期の設定資料集みたいになってたMGの説明書が好物です。
このキットはオルフェンズだということもあり、他キットからの流用ということでガンダムフレーム4が採用されています。なので胴体はどこかで見たような構造です。これは大分見慣れた光景ということが言えました。オルフェンズは一応色々作ったからなぁ。ちなみに今回は塗装はせずに、スミ入れのみで完成させます。キットの紹介をしたいのに時間をかけるわけにはいきませんのでね。そして主に流し込みスミ入れペンのオレンジを使用しました。グレーだと少し濃すぎたので、オレンジにしてみました。スジやくぼみに味噌汁が入ったような色になったのは内緒です。
早く作ってブログでレビューしたかったので、時間はかけられないという思いから塗装は断念したため、付属のシールには大分お世話になりました。先に言いますがこのキットの色分けはシールに依存している箇所が多いです。じっくり作る方は部分塗装であろうと塗る箇所がたくさんあります。オルフェンズの他キットではグシオンリベイクやフルシティみたいな感じですね。ちょっと塗るだけでも大分違いが出ると思います。塗装のし甲斐があるキットなので練習にもピッタリですね。ちなみにアンテナの赤いシールですが、安全のためにアンテナの先につけられているフラッグも込みで作られたシールだったので、息を吐くかのようにピンを切除した私はシールを貼るのに難儀しました。シールの方をいらない部分はカットして貼っております。
両腕も赤い部分はシールでの再現となりますので、塗るかシールを貼るかしないと、安っぽい感じになりますね。そしてシールも馴染ませながら綺麗に貼るのは割と難しいので塗装をおすすめします。シールを貼ったとしても安っぽさの改善は難しい場合があります。肩をはじめ、全体的にゴツめの機体ですが、腕の先はバルバトスルプスに似ているものを感じます。ルプスと同等ぐらいの長めの腕になっております。共通ランナーであるガンダムフレーム4の腕フレームより多少延長されている仕様です。
脚部、サイドスカート、バックパックを組み上げて大体完成した状態ですが、機体全体の造形はバエルとバルバトスを足したような見た目をしているように感じます。割とスマートな2機を混ぜつつ装甲を厚くしてゴツさを出している感じですね。
武器も多彩です。大太刀1本と短剣4本、小型のシールドにメイスにもなる大太刀の鞘が付属。サイドスカートにはレールガンを隠し持っているという充実ぶり!これは全部は組まないけどパーツだけは欲しいという人達にもおすすめできますね。各種武器はすべて装備格納できるという収納性も素晴らしいです。ガンプラの中にはギミック上不可能なものも多いですが、マルコシアスにはその心配はありません。プレイバリューはとても高いと思います。おすすめです!
多彩な武器を持たせることで色んなポージングで撮影できます。いわば表情豊かなキットだといえます!
そしてマルコシアスの最大の売りであるサブアーム4本の展開状態!異形なモビルアーマーとの闘いを想定した異形なフォルムですね。実際どうやって扱うのかは不明ですが、オルフェンズ世界には阿頼耶識があるので操作も安心ですね。脳への負担はすごそうですが・・・。
今回素組みでサッと仕上げましたので合わせ目消しはしてませんが、目立つ部分は発見してきました。発見しただけで放置です!
基本的には合わせ目は目立たないようにうまく設計されてます。これはさすがはバンダイですね。前から見て唯一目立つのは両腕の合わせ目ですね。それ以外にもいくつかはありますので、時間をかけて合わせ目を消すことで完成度はグッとアップします!
次は気になった部分です。もちろん放置しています。
1つ目は巨大なバックパックを有していることで生じる上半身のバランスの悪さです。上半身と下半身のつなぎ目、お腹の部分がオルフェンズのガンダムの特徴ともいえるフレームだけのスリムな造形のため、バックパックの重みに耐えられずよく外れます。バックパックが重いということで、重心が背中側に集まってしまいポロンと外れます。外れる箇所もよく動けるようにボールジョイントになっていますが、どうしても設置面積が狭いので外れます。そういえばオルフェンズのキットでここまでバックパックが重いのは私は知りませんので、デザイン上の欠陥ということにしましょう。うまい具合に調整できればいいですね。そんな技術は私にはないですね・・・。
2つ目も重量の問題なのですが、脚のくるぶしの辺りですか、ここも全体の重量に負けてしまいます。このキットだけで自立することは可能ですが、少しでもバランスを崩せば倒れる危険性があります。もっとガッチリした脚部ならよかったのですが華奢なガンダムフレームでは少し荷が重かったですね。やはり重量が上がるほど関節にガタがくるというのは現実の問題ですが、ガンプラでもこの問題に直面するとは思っていませんでした。すごい筋肉のアスリートでも膝などを壊している人はたくさんいますが、それも関節が耐えられないほどの筋肉をつけすぎた代償でしょう。このマルコシアスも関節の摩耗が速いかもしれませんね。飾る際は台座などを別途用意することをおすすめします。自立することを考慮しながらポーズを決めるのはパーツの干渉なども相まって若干のストレスを感じましたね。私は動かしやすい身軽なキットが好みと言えます。
最後はお手製の撮影ブースで記念撮影!完成後のプロポーションの確認に使ってください。スミ入れとつや消しトップコートでこんな感じの出来栄えです。
多少の問題もありますが、私個人的にはおすすめのキットだと言っておきます。塗装したらいい箇所が多い、合わせ目消しは多少した方がいいということで練習にはいいものだと思います。私も練習のためにもう1体ほしいですね!とりあえず今回はメルカリで販売するか!!